コンテナに定植する

コンテナの選び方

コンテナとは、 鉢もプランター など 植物を栽培する容器の総称です。植える植物の性質や大きさ、用途などに合わせてコンテナを選ぶことが大切です。

コンテナの選び方

植物の根は、下に伸びていく直根性と横に広がる浅根性のものがあります。この根の伸び方により、植えるコンテナの形や大きさが変わってきます。

直根性のものは深さがある長いタイプのもので、浅根性のものは浅めのコンテナを選びましょう。丸鉢の大きさの見方丸鉢の口の直径は、号数に3をかけた数字になります。
1号鉢は3cm、5号鉢は15cm、10号鉢は30cmになります。大きな鉢を使う場合大きな鉢は土がたくさん必要になりがちで、水もちがよすぎて寝腐れすることも考えられます。
それを防止するには、鉢の底に砕いた発泡スチロールを入れておきます。それによって用土も減らすことができて水はけもよくなります。
発泡スチロールの大きさは3~4cm位で、入れる量は鉢と植物のバランスを見て決めましょう。発泡スチロールは、洗って何度でも使い回しができるので便利です。
鉢底に穴がない場合鉢用でない陶器のものなど、底に穴が開いていないものを使う場合は、根腐れをおこさないように注意しましょう。植える前に、用土の中に根腐れ防止剤を混ぜておくと、予防策になります。

コンテナの素材

素焼き、テラコッタ
素焼きの鉢は、細かい穴がたくさんあるため、通気性、排水性にすぐれています。そのため根腐れを起こしにくく、根の生育には最適な素材です。ただ排水性がよいため、水が足りなくなって植物を枯らしてしまうことがあるので、水やりはこまめにする必要があります。

プラスチック
プラスチック製は安価で購入でき、軽くて扱いやすく、保水性がいいので水やりをこまめにする必要もありません。ただ白いプラスチックは、太陽の熱を吸収して土の温度を上げてしまうため、根が傷みやすいということがあります。

木製
木製のコンテナは、ナチュラルで風合いがいいので人気があります。
保水性がよく土が乾きやすいので、水やりに注意する必要があります。しかし木製は腐りやすいので、水気を与えないようにするのがポイントです。そのためには、木製のコンテナに直接土や水が当たらないようにするのが一番です。例えば、木製のコンテナの中に一回り小さなコンテナを入れたり、コンテナの中にビニールシートを敷いてみるといいでしょう。

コンテナ栽培での用土

市販品の培養土

市販品では「培養土」を購入して使うのが一番です。
培養土には植物全般用、草花用、野菜用、ハーブ用、ハンギングバスケット用などの種類があり、植える植物やコンテナなどによって決めましょう。
根腐れ防止剤入りや緩効性肥料入りなどがあるので、袋に書かれた説明書きをよく読んでから購入しましょう。

用土を作る場合

コンテナ栽培では、赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1という配合が基本です。
それ以外に、根腐れを防ぐ鉢底石やケイ酸白土を入れたり、乾燥を防ぐ水ゴケを入れたりすることもあります。

残った培養土を保管するには

培養土の封を開けたけれど使い切らないで残った場合は、封をしっかりと閉じて保管しておきます。保管するときは、雨風があたらず、直射日光があたらない風通しのいい場所が一番です。培養土の袋は小さな穴が数箇所に開いているので、雨が入るとコケが生えたり、直射日光で熱がこもってしまったりします。
白っぽいカビが生えたときは、広げて日光に当てて干して使えます。

肥料について

肥料について詳しいことは「肥料について」のページで説明しています。
コンテナ栽培の場合は、チッ素やリン酸、カリウムなどの化成肥料を使うほうがいいでしょう。
化成肥料には、速攻性のものと緩効性のものがあります。
コンテナ栽培の元肥には、緩効性の化成肥料を使うのがいいでしょう。与えるときは、説明書きにある適切な量を与えることが大事です。多く与えずぎると肥料やけなどを起こして、生育が悪くなったり枯れてしまうことがあります。
おすすめの元肥として使う肥料→マグァンプK、ガーデニングエードボール、バイオゴールドクラシック

追肥に使うには、速攻性のある液体肥料が適しています。
おすすめの液体肥料→ハイポネックス原液

コンテナ栽培での水やり

水やりは、季節やコンテナが置かれている場所、コンテナの材質などによって違ってきます。
水やりの目安としては、表面の土が白っぽく乾いたら与えます。夏場は毎日、朝夕に水やりを、冬場は午前中の暖かい時に水やりをします。夏の日中に水をまくと、水が温まってお湯になってしまい、冬の夕方に水をやると、夜の冷気で凍ることがあるので避けます。
水やりは葉の上からではなく根元の土にかけ、鉢底から水が流れ出るまで与えます。鉢の受け皿にたまった水は、もう不要なので捨てます。たまった水をそのままにしていると根腐れを起こすことがあるので、そのままにしないで捨てましょう。

留守中の水やりの方法

特に夏に留守をするときには、工夫をする必要があります。
腰水法
腰水法は鉢よりも一回り大きな容器に水を張り、そこに鉢ごと沈めて底から水を給水させる方法です。
容器の水の量は、鉢が1/3くらい浸るように入れます。夏場の場合は、水温が上がらないように日陰に置くようにしましょう。この方法は根腐れしやすいこともあるので、丈夫な植物に向いています。

プランターなど大きな容器の場合
腰水法ができない大きな容器の場合は、水ゴケでマルチをします。まず十分に水を与えてから、土の表面に湿らせた水ゴケを敷き詰めます。さらにその上からビニールなどでおおっておきます。数日間は水やりの心配がなくなります。

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