多年草・宿根草を植えて毎年楽しむ

いろいろな花の育て方

多年草と宿根草の違い

「多年草」は、 冬でも基本的には葉が枯れずに残っていて、 何年も枯れずに続けて花を咲かせる植物です。
「宿根草」は、冬など寒さが苦手な時期は地上部は葉が枯れて、根だけが残る植物のことを言います。
「多年草」「宿根草」ともに、日本の暑さや寒さに適応できなくて枯れてしまい、「一年草」扱いにされることも多くあります。

多年草・宿根草を庭に植える場合

「多年草」「宿根草」 は、一度植えると数年間は同じ場所で生育するので、よい土に植えるようにしましょう。

庭土には、通気性や水はけが悪い土や砂地のような土、やせた土など植物にはよくない土があります。このような土の場合は、堆肥を敷きこみ土をよく耕すことで、植物が育ちやすい土に変えていくことができます。

多年草・宿根草に適した土とは

家庭で堆肥を作る
家庭で出る生ゴミなどを使って堆肥を作り、よい庭土にかえてみましょう。
堆肥を正式に作るのが一番ですが、そこまで手間をかけられないときのための生ゴミを埋めるだけの方法です。
庭の適当な場所に深さ50cmくらいの穴を掘って、そこに台所から出た生ゴミを入れ、土を薄くかけます。生ゴミのほか、落ち葉や雑草などでも大丈夫です。穴が一杯になったらまた別な場所に穴を掘って繰り返すと、数年後にはよい庭土に生まれ変わります。

「天地返し」をする
同じ植物を同じ場所に何年も植え続けると「忌地(いやち)現象」が起こりやすくなります。
「忌地現象」は、植物から出る老廃物や、土中の微量要素が欠乏するなどが原因で起こります。「忌地現象」が起こると、生育が悪くなり、立ち枯れ病などが出やすくなります。
植え替えや株分けを行うときに、新しい場所に植える場所がないときは、「天地返し」をするといいでしょう。
天地返しは、土を深く耕して表層と下層の土を入れ替えます。

多年草・宿根草を庭に植える

植えつける時期は、4月下旬~5月上旬、または9月下旬ごろが適期になりますが、通常は真冬を避ければ植えられます。できるだけ花の咲く時期とは重ならないようにします。

植えつける前に苦土石灰を施して、酸度を調整しておきます。苦土石灰の量は1㎡あたり30gほどです。1週間ほどたったら、腐葉土や堆肥も入れておき、緩効性の化成肥料をまいてよく耕しておきます。1週間ほどたって肥料と土がよくなじんだら植え付けをします。

植え穴は、根株よりも大きめに掘り、根を広げるようにして植えます。植える間隔は育ったときを考えて、広めにとりましょう。密植すると風通しが悪くなったり日照不足なったりして、花付が悪くなると同時に病気にかかりやすくなります。

購入した苗を植える場合
市販の苗は「ポット苗」と「根巻き苗」があります。ポット苗は、ポットから抜くときに鉢土を崩さないようにそっと抜いて植えつけます。根がひどく回っているときは軽くほぐしてから植えつけます。
根巻き苗は根が水ごけなどで巻いてあるので、それを取り除いて根を広げるようにして植えつけます。

庭から堀り上げた苗を植える場合
庭から堀り上げた場合は、細い根がたくさん出ている種類は、根の先を1/3~1/2ほど切り詰めてから植えます。
ゴボウ根のシャクヤクやフクジュソウなどは、細根が少ないので根先を切らないで植えます。

多年草・宿根草をコンテナに植える場合

多年草は大型種以外は鉢植えができますが、開花時期が短いものは避けて、花期が長いものを選んだほうがいいでしょう。また寒さを嫌う多年草の場合は、鉢植えにして移動できるようにしたほうがいいようです。

用土
用土は草花用の培養土を選んで用いるといいでしょう。
自分で作る場合は、赤玉土6、腐葉土3、バーミキュライト1の配合で作ります。

肥料
肥料は大型の鉢は緩効性のものを少量加えます。中型以下の鉢は植えるときに肥料は必要はありませんが、追肥は必要になります。
追肥は春、初夏、秋の3回与えます。

植え替え
コンテナ栽培での植え替えは、古い土を落として腐った根などは取り除き、そのままの場合は一回り大きな鉢に植えつけます。そのとき株分けできるものは株分けをするといいでしょう。
種類によっては根鉢を壊されるのを嫌うものもあるので、根をこわさずにそのまま一回り大きな鉢に植え替えます。
植えつけて1~3年はそのままにしておきますが、株の周囲の土が固まってしまうことがあるので、その周囲の土を軽くほぐしてやります。そうすると通気性や排水性がよくなり、植物が育ちやすくなります。

水やり
地上部が枯れてなくなっているときでも、水やりは必要です。鉢土の表面が白っぽく乾いたら水をあたえます。
植物の状態や環境によって水をあたえる間隔は違ってきます。

多年草・宿根草の株分け

多年草・宿根草は数年たつと株が大きくなり、地中には古根がいっぱいになっています。そのため新しい根が張る余地がなくなってきます。地上でも茎が密生してくるため、日当たりや風通しも悪くなってくるので、病害虫が発生しやすくなってきます。
そんな状態をなくすためにも、株分けをする必要があります。株分けは、ふやすことにもなるので楽しみともいえそうです。

株分けの時期
春に咲く多年草・宿根草は秋に株分けをし、夏や秋に咲くものは春先に行います。夏や秋に咲くものでも、種類によっては秋に行うことができます。

株分けの仕方
堀り上げるときは、スコップや移植ゴテを使って大きめに掘ります。
堀り上げたら、手で根のまわりの土をよく落とし、古い根や腐っている根などを取り除きます。根にこぶ状の塊があったら、それはネマトーダによる被害なので、それも取り除きます。
株を分けるときは基本的には手で行いますが、場合によっては清潔なハサミやナイフなどを使うこともあります。
分け方は1株に3~4芽ずつつくのを目安にして、両手で根元をにぎって裂くようにして分けるのがポイントです。
植えつけるときは、芽が隠れるくらいの深さで、根を傷つけないようによく広げて植えます。

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