球根植物の増やし方

分球で増やす

地中で自然に分球した球根は、掘り上げて貯蔵したあと次の年の植えつけ時期に切り離して植え付けることができます。
チューリップ・クロッカス・ヒヤシンス・カンナ・ダリアなど

子球(木子)で増やす

株を掘り上げると、地中の茎に小さい球根のかたちの木子がついています。これをとって植えつけると、3年後くらいには花が咲くようになります。
ユリ、グラジオラスなど
*ユリの増やし方には木子で増やす、鱗片挿しで増やす、むかごで増やすの三通りの方法があります。

鱗片挿しで増やす

ユリの球根は鱗片が集まってできているので、外側のほうの鱗片をとってバーミキュライトなどの無菌の土を入れた鉢に、2/3ほど埋めておきます。挿す時期は8月~9月が適しています。

むかごで増やす

オニユリやシュウカイドウなどの場合は、葉の付け根のところに「むかご」という小球根ができます。これを球根と同じように植え付けると芽が出て、数年後には花が咲きます。

種類別の増やし方

チューリップの増やし方

チューリップの球根を掘り上げると、親球根の周りに新しい球根がいくつかついています。貯蔵する時はそのままにしておきますが、秋の植えつけ時期に切り離してから植えつけます。無理に切り離そうとはしないで、とれないものはそのまま親球と一緒に植えます。

ユリの増やし方

ユリのふやし方には、木子で増やす、鱗片挿しで増やす、むかごで増やすの三通りの方法があります。

木子で増やす
木子でふやす方法が比較的簡単です。堀り上げないでおいておいたユリの株を、秋の植え付け時に堀り上げます。地中茎に小さい球根の形の木子がついているので、これをとって植えつけます。植えつけるときの深さと間隔はは10cmくらいです。

鱗片挿しで増やす
球根の外側のほうの鱗片をとって、バーミキュライトなどの無菌の土を入れた鉢に2/3ほど埋めておきます。挿す時期は8月~9月が適しています。

むかごで増やす
オニユリの場合は、葉の付け根のところにむかごができます。これを球根と同じように植え付けると芽が出て、数年後には花が咲きます。

グラジオラスの増やし方

古い球根の上に新しい球根と木子ができるので、掘り上げて貯蔵しておき、植えつけるときに新球を切り離して植えつけます。古い球根はもう花は咲かないので、棄てます。

ダリアの増やし方

秋に球根を掘り上げて、凍らないように貯蔵しておきます。
春になって植えつけ直前に球根を切り分けます。切り分ける時に注意することは、一つの球根に一つの芽が付くようにすることです。芽がないと成長しないので丁寧に切り分けましょう。

サギソウの増やし方

花が終わったら花柄を摘んで、そのまま冬越しをさせます。箱に湿らせた水ゴケを入れて、そこへ鉢ごと埋め込んでおきます。
3月になったら鉢から株を取り出すと、1株から数個の新しい球根ができています。これを一つずつ切り離して植えつけます。

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